三鷹の森ジブリ美術館の見どころ

 これは語り尽くせません。もの作りに真剣に向き合うことが、どれほど大変で、どれほど楽しいことか、その入り口を少しだけ見せてくれています。5時間以上いましたが、それでもこの「入り口の少しだけ」すら見きれません。

 一般の美術館との違いは、「作品を創る過程こそ作品」という見せ方だと感じました。生むこと生まれることの苦しみと喜びを、わかりやすく思い起こさせてくれる空間です。

 館内のカフェ麦わらぼうしでは、混雑を理由にカウンターに案内されましたが、それがとてもよかった。厨房のスタッフさんとコミュニケーションもとれたし、素材や下ごしらえ品が手慣れた道具さばきで料理に仕上がっていく過程が見られたし、厨房とホールのチームプレーも垣間見られたし。これも、過程こそ作品。

 別テーブルの少年がでかい声で、「このストローは、竹ストロー」と叫んでいましたが、それは事実誤認です。お客様、それはストロー。麦わらですよ。