観覧会場で観る花火は、光の花弁が頭上から降ってくるようで迫力満点です。苦手な人混みも、花火が打ち上がればそれすら華のうちです。
でもあれ、会場に大音量で流れる的外れなBGMは本当にやめてほしいです。所々にスピーカを置いて小さく流すか、FMラジオの持参を促して、聞きたい人だけ聞けるようにしてほしいと思います。どんと鳴って、ぱぱぱと散って、すっと消えていく、その音も楽しみたいのです。BGMは邪魔、邪魔、邪魔。
妻は「私は音楽はあまり気にならなかったよ」。「それより、アナウンスがいらない」。スポンサー名を読み上げたりとオトナの事情もあるのでしょうが、能書きは不要です。プロがしゃべっているわりに口調も内容も平凡で付加価値ゼロ以下。花火と花火の間の静寂や、次を期待して待つ人々の気配など間(ま)の空気を、アナウンスがぶちこわしてくれます。ごめんねFMくしろさん。悪気はないのですが正直な感想です。
いやなら聞かなければいいわけですから、花火が上がっているときの音楽も花火が休んでいるときの放送もいらない我々のような夫婦は、会場へは近づかずにもっともっと遠くで観ていればいいのでしょう。