モチベーションを保つには

 もしも私が『「心のブレーキ」の外し方』を読んでいなければ、仕事や生活を向上させるモチベーションを維持することはできなかったと思います。
 私は昔から「現状維持が目標」と公言していて、実際に今も家族があり衣食住に足る収入があり、ある程度健康であり、特に大きな不満もなく暮らしているわけです。

 「特に大きな不満もなく」、これが私の心の罠だったのです。大きな不満はなくても、満たされていない事柄が何かはあるものです。でもいざ欲に向き合うと、「そこまでは要らないよね」と内なる声に自制していました。

 本書で読んだたったひとつの「気づき」で、私も少しは意欲的になったかもしれません。少なくとも内なる声に対して「ああ、まただよ」といなすことができるようになったのは大きな収穫です。内なる敵を制御できれば、もっと素直な生き方ができそうです。