ついていない男

 弐千円札に両替をしようと信金のATMコーナーに行きました。二万円を機械に入れてボタンを押そうとしたら「弐千円札ボタンがない…」。非対応の両替機でした。
 仕方がないので少し歩いていつもの都銀に行ってみると、そこの両替機では女性が一万円を五十円玉に両替しているのです。何度も何度も。しばらく待っていると、「すみませーん」と係の人を呼んでいます。機械が止まってしまったようで「調整中」の札が出されてしまいました。

 仕方がないので先に別の用事を済ませようと役所の窓口に行ったのですが、しまった。「…この書類、ハンコいりますか」「いりますね」。印鑑を持ってきていませんでした。これも仕方がないので近所の店に行って適当な印鑑を買いました。当然ですが、財布に一枚だけ残っていた弐千円札で支払います。

 また市役所に戻って住民基本台帳カードの申請書を書き始めると、職員の人が話しかけてきます。「申し訳ありませんが機械の調子が悪くて」。今日は電子証明書が発行できないのだそうです。それじゃ、あわてて印鑑を買うことなかったじゃん。うが。