郊外の行楽地に行くと、「地産地消」をうたった飲食店や販売店をよく見かけます。
生産物の輸送による環境負荷を低減したり、地元の産品への理解が深まったりと、よい点はたくさんあると思います。特にカロリーベースでの食糧自給率が非常に低い我が国では、足元の食への関心を高めて供給者を支えていくこともとても重要でしょうから、そのアプローチとしても地産地消活動は有用だと思います。
しかし、生産のための燃料や飼料の多くを遠方から逆に持ち込むことになったり、その地に適さない作物の育生にエネルギーをかけ過ぎていないかなど、全体的な効果も評価しながら進めてほしいものです。
地元でとれたものが地元でもしっかり消費された上で、世界中に販路が広がればよりよいですし、逆に世界中の食品を居ながらにして取り入れることで、地元の食文化がより豊かになってもほしいです。
私は地産地消の地が、地球の地になればよいと思っています。