電気錠を付け替える


玄関の電気錠を SAMSUNG EZON SHS-2420 から iRevo GATEMAN F10 に取り替えました。新しい携帯電話に鍵になるICタグを仕込むスペースがなかったのと、手ぶらワンタッチでの解錠は便利だろうという思惑で、ICリーダー型から指紋認証型に替えたわけです。

SHS-2420 の取り付け穴をそのまま使って F10 を取り付けましたが、商品サイズが異なるので微調整に苦労しました。しかし日曜大工で取り付けられるレベルの難易度です。SHS-2420 は別玄関に移設しました。第二玄関は鍵をかけ忘れやすいので、電気錠のオートロック機能が便利なのです。

取り付けや商品性について、業者ページにはない情報をいくつか紹介しておきます。

1) 質感は EZON がよい。

いずれもダイキャスト製の室外機シャーシはしっかりしています。デザインはいずれも堅実さがあってよいです。

ただ室内機については若干の差が出ます。GATEMAN はプラスチックボディの建て付けや金属製バックパネルの 剛性が EZON に比べ甘い感じです。デッドボルトのがたつきや遊びも GATEMAN では少々気になるレベルです。ゴムパッキンやストライクの造作も EZON に工夫が見られます。

2) 型紙は参考程度に。

私は初めての作業の時に、つい型紙に従って通線孔やねじ穴を決めてしまいました。しかし取り付け先のドアの構造は各々違うわけです。現場合わせを優先して、型紙は取り付け作業をイメージする参考程度に使いましょう。私は型紙を優先するあまり既存錠やハンドルとの芯出しを軽んじてしまい、とってつけたような素人くさい仕上がりにしてしまいました。機器の高さも、ドアハンドルと主錠の位置関係から等間隔にしたのですが、結果的には操作しにくい高い位置になっています。左の写真の取り付け位置がそうです。

移設先の SHS-2420 は、操作性と錠の一体感も考えて主錠に近い位置に取り付けました。中央の写真です。

型紙を使わない場合は、まず屋外からの見た目で室外機のおおよその位置決めをし、室内機バックパネルの位置を探ることで機器固定やストライクとの当たりを合わせていく手順になります。バックパネルのスリットや長穴を利用すればある程度は位置の自由度があります。

室外機側の見た目に気をとられて、ストライクとの当たりや室内外のネジとケーブルのアクセスを見落とさないようにします。ドアが閉じているときには大丈夫でも、ドアの開閉時に機器の角がストライクに当たることがあります。ストライクは簡単な構造なので軽視しがちですが、防犯機能の要でもありますしスムーズな動作のためには手が抜けません。長穴で仮留めして慎重に位置を決めます。ドア自体の遊びも考えてデッドボルトと干渉しないようゆとりをとります。

3) 道具とネジ。

プラスドライバーの他に電動ドリルとホールソーが要ります。メーカーではΦ32mmのソーで開口を指示していますが35mmくらい開けても機器で余裕で隠れますし、位置の微調整にも遊びがあってよいかもしれません。水平器もあればよいです。水平はちょっとずれても違和感があるものです。

室内外の機器をつなぐためのM5のネジは、ドア厚によっては長めものが必要です。我が家の寒冷地仕様のドアは60mmの厚さがあるので商品付属のものより15mmほど長いネジを使いました。室外機を粘着テープなどでドアにくくって作業したほうが、機器の落下を防げて安心です。

4) 室内機の視認性と操作性。

EZON はロックつまみが水平で施錠、垂直で解錠です。つまみに連動した赤と緑の表示でも施解錠の状態がわかります。GATEMAN はつまみの定位が45度方向なので、見慣れないと施解錠がわかりにくいです。それぞれつまみの大きさは違いますが手で回すときのトルク感に大差はありませんし、室内からの施解錠はいずれもOPENボタンのワンプッシュで可能です。

オートロック機能のオンオフはいずれの機種も簡単なスイッチ操作でできます。普段はオートロックだが来客や荷物の搬入出の時には手動ロックにといったことも手間なくできます。

5) GATEMAN はよくしゃべる。

GATEMAN は [M][2][2][M] の操作で施錠解錠時の発声は抑制できますが、それでも解錠認証に失敗すると何か言います。韓国語で。暗証番号や指紋登録時はとにかくしゃべりっぱなしです。韓国語で。意味が聞き取れなくても日本人の私に登録や設定ができたのですから、なくてもよい機能といえます。その点 EZON は寡黙に仕事をこなすタイプです。

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