NASでアルトコインをマイニング – QTS編 –

CPUパワーを余したまま24時間稼働しているNASを使って、Moneroなどのアルトコインを採掘してみます。

マイニングプールサービスにはMinerGateを使います(リンクはアフィリエイトになっています)。feeは採掘したコインから徴収され初期費用は必要ありませんから、万一サービスが停止しても経済的被害は少なく済みます。メールアドレスだけで登録できます。

MinerGateにアカウントができたらさっそく始めましょう。今回使うNASはQNAPのTS-251+です。4スレッド使えるプロセッサのCeleron J1900を搭載した製品です。

Container StationのインストールとUbuntu のコンテナ作成までは、QNAP公式のチュートリアルが分かりやすいので参照してください。

App CenterからユーティリティまたはQTS 必須の順に進み、Container Station を探してインストールします。

Container Stationをインストール

メインメニューから Container Station を起動します。イメージとコンテナを保存するフォルダを選択して先へ進めてください。

左のメニューからコンテナの作成を選び、検索窓でubuntuを探します。Ubuntu 14.04以降のコンテナを選択して、[インストール]をクリックします。

LXCでもDockerでも動きます

コンテナ作成のダイアログでCPUとメモリの割り当て上限を調整します。NASの運用実態に合わせて検討してください。メモリは多くは必要ありません。

なおこの記事ではRecommendedから選んだLXCイメージを入れていますが、Docker Hubから適当なものを見つけて取り込んでもかまいません。

ubuntuをキーワードにコンテナを探します

コンテナをダウンロードして作成したら、画面左に表示されたコンテナ名をクリックして管理ページに入ります。コンソールで以下の手順を進めます。

パッケージリストをアップデートしてから、SSL証明書とwgetコマンドをインストールします。インストールしたら定型の手順としてパッケージリストをクリアしておきます。

# apt-get update
# apt-get install ca-certificates wget
# rm -rf /var/lib/apt/lists/*

続いてwgetコマンドでマイニングツールをダウンロードします。そしてそのままdpkgコマンドでインストールしてしまいます。

# wget https://minergate.com/download/deb-cli
# dpkg -i deb-cli

簡単ですね。インストールされたminergate-cliを起動すればマイニングが始まります。-userに続けてMinerGateに登録したメールアドレスを指定し、暗号通貨の直後の数字でCPUのスレッド数を指示する書式です。

# minergate-cli -user YOUR_EMAIL -bcn 2 -xmr 2

( ex.# minergate-cli -user miner@kumasai.com -xmr 2 -fcn+dsh 1 )
CPUパワーを使い切っています
リモートデスクトップ越しのWindows 7 ProfessionalからQTSにログインしコンテナのコンソールを望む

これで4スレッドのCeleron J1900がフルパワーで耳かきマイニングを始めます。馬力は25H/sといったところです。kH/sではありません。

次回はSynology DSMで同様にコイン掘りをしてみます。