Windows PCでZcashを採掘する

WindowsパソコンとNVIDIA GPUのビデオカードでZcashをマイニングしてみましょう。

採掘したZcashを貯めるアドレスは、スマートフォンやパソコンにウォレットを入れて取得します。Jaxx Walletがお手軽です。

■Jaxx IO
https://jaxx.io/

マイニングソフトウェアにはnheqminerのversion 0.5cを使います。このバージョンは最近のストリーミングマルチプロセッサ(SM)に最適化されていますので、ビデオカードはGTX 9xxかGTX 10xxをご使用ください。

Equihash miner for NiceHash
https://github.com/nicehash/nheqminer/releases

上記Equihash minerはNiceHash以外のプールでも利用できます。Ethereumのマイニングでもお世話になったDwarfPoolやNanopoolを使います。いずれもアカウント登録は不要です。

■DwarfPool Zcash ZEC
https://dwarfpool.com/zec

ex.
nheqminer.exe -l zec-us1.dwarfpool.com:3336 -u t1dYEYgxd3VVoeE86tK4ZSGEYGKs1h96Xnf.4pizza -p zec@nonkimono.com -t 0 -cd 0 1 2 -cv 0

■Nanopool Zcash
https://zec.nanopool.org

ex.
nheqminer.exe -l zec-asia1.nanopool.org:6666 -u t1dYEYgxd3VVoeE86tK4ZSGEYGKs1h96Xnf/4beer/zec@nonkimono.com -p x -t 0 -cd 0 1 2 -cv 0

DwarfPoolではサイトの説明に従い、マイニングマシンの規模によってポートを3333から3337の間で選んでください。また-pオプションは一般にパスワードセット用ですが、DwarfPoolではここにメールアドレスを与えておくと、採掘が止まったときなどに通知がきて便利です。Nanopoolではスラッシュで区切って-uオプションに連ねる書式です。

この例ではビデオカードを3枚挿ししています。PCIeスロットには電気的につながっていればよいので、適当なエクステンダーを使い電源が用意できればPC1台で複数枚のビデオカードが稼働させられます。接続に使うのは1xから16xへの単純な変換ケーブルよりも、延長した16xスロットの基板に給電できるものがよいと思います。

sexeを使ってマイニングソフトウェアをサービスとして自動起動させれば、ログインせずに稼働させることができます。

■有限会社軟式 sexe
http://www.nanshiki.co.jp/software/index.html?sexe

400W電源を積んだHP Z220にいずれも補助電源不要のGeForce GTX 1050を1基、GTX 950を2基挿して、若干のOCをかけて稼働しています。230W程度の消費で済んでいます。

GPUに比べてワットパフォーマンスが低いCPUは、-t 0として止めています。Xeon E3-1225 v2(Ivy Bridge)を4コア動かすと(-t 4)、採掘速度と消費電力が16 Sols/s、40Wくらい増加します。

nheqminerの配布元では、ハイパースレッディングが有効の場合は全スレッドの75%で実行することを勧めています。つまり4コア8スレッドのCPUならば-t 6が最良とのことです。推測ですがL3キャッシュサイズが関係しているかもしれません。

AVXの効果を試すためにこれをoffにしてみると(-e 0)、CPUマイニングの速度はおよそ半減しました。古いCPUの利用はお勧めしません。