QNAP Virtualization StationでWindows 10を動かす

メモリを8GBに増設したQNAP Turbo NAS TS-251+で仮想マシンを動かしてみます。Windows 10のインストール手順をご紹介します。

Virtualization Stationをインストールしていない場合はQTSにログインしてApp Centerから入手してください。他に用意するものはWindows 10のインストールメディアだけです。isoイメージにしてQTSから見えるところに保存しておいてください。

仮想マシンとのUIはブラウザでできますのでVNCビューアは必須ではありません。今回はUltraVNC Viewerを使いました。

Virtualization Stationを起動してVMの作成をクリックします。テンプレートもありますが、カスタムVMの作成をしてみます。まず手順を整理しておきます。

  1. マシン名、CPU、メモリ、仮想HDDの容量を設定する。
  2. VMドライバのCDイメージをマウントする。
  3. Windowsのインストーラーをマウントする。
  4. ネットワークアダプターとハードディスクにVMドライバーの使用を指定する。
  5. 仮想マシンを起動してインストーラーをスタートさせる。
  6. インストールの途中で仮想マシンドライバーを読み込ませる。
  7. 残りのインストール手順を進める。

では始めましょう。マシン名など仮想マシンの基本設定をします。Windows 10の動作に足りるようコアとメモリとHDD容量を割り当てます。

次にサーバーのアクションからVMドライバーの挿入をクリックするとWindows VirtIO Driversのイメージが仮想CDドライブにマウントされます。それからVMの設定に移り、デバイス追加でWindowsのインストールメディアをマウントしてください。

もう一度VM設定を開いて、ネットワークアダプターのデバイスモデルとハードディスクのコントローラーを、それぞれVirtual Gigabit EthernetとVirtual Disk Controllerに変更します。

CDイメージのマウント順はこの画面でも確認できます。ビデオは高解像度サポートにしておきます。キャンセルや適用のボタンがスクロールした最下部にあるので、押し忘れにご注意ください。

いよいよWindowsのインストールを始めます。スタートをクリックしてからコンソールボタンにマウスカーソルをポイントすると、小さく仮想マシンのスクリーンが表示されます。そのままクリックすればブラウザでコンソールが開きます。

VNCビューアの場合はVirtualization Stationが動いているマシンの、標準のままであればポート5900番にコネクトしてください。

Windowsインストールの種類はカスタムを選びます。インストール先を選ぶところではドライブが見つけられません。VMドライバーはここでインストールします。ドライバーの読み込みをクリックしてください。

参照をクリックしてマウントしてあるCDドライブのフォルダーをたどります。Windows 10にはWIN8フォルダー内のドライバーが使えます。AMD64が64bit用です。ShiftキーやCtrlキーを使って全てのドライバーを選択したら次へ進んでください。ディスクのフォーマットは不要です。

あとは一般的なインストールの手順を進めていきます。仮想マシンが数回再起動してWindows 10のインストールが完了します。